風の音が聞こえる

「旋律破綻」管理人の日記と書評を中心に

   05 / 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31    
<< 眠れぬ夜に | main | 超・ハーモニー (講談社文庫) >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| | - | - | - |
非・バランス (講談社文庫)
1つ、クールに生きていく。2つ、友だちはつくらない。そう心に決めていた中学生の私の前に、不思議な一人の女性があらわれた。彼女こそ、理想の大人だと思う私の毎日は少しずつ変わっていくが……。少女と大人ーー傷つきやすい2つのハートが出会った、ある夏の物語。


薄くて、恐ろしく読みやすい本でした。
こういう話、嫌になるくらい大好きです。THE青春。しかし年のせいでしょうか。物語が進むにつれて主人公の中学生よりも、彼女と友人になったサラさんに揺さぶられました。
「デザインの仕事をしてるって言った?」あたりのくだりでは、胸が重くなることしきり。徐々に主人公と会うのを嫌がるようになるのは読んでいて、辛かったです。
逆に主人公が終わりに近づくにつれクラスメイトとのかかわりができ、ちょっとずつ良い方向へと向かっていくのが分かってよかった。

梨木里香さんの西の魔女が死んだのように、すごくできた人間と関わって良い方向に改善していく話もよいけれど、この話のようにどちらも悩みを抱えた人間がお互いの姿に希望を見出していくという流れもいいなぁ。
自分の犯した罪に向き合うといったサラさんに、私はエールを送りたいと思います。

森絵都さんの月の舟〜と似た雰囲気があるので、あのお話が好きな方にもお勧め。
| 22:59 | 読書記 | comments(1) | - |
スポンサーサイト
| 22:59 | - | - | - |
Comment
m (2010/08/16 3:12 PM)
まず読もうと思ったきっかけは本の薄さと題名のちょっと変ったところに惹かれました
でも薄い本の中に伝わってくる内容の深さに読んだ後なんだかいろんな気持ちが入り混じった感じになりました。
人間はどんなにがんばってもどこかで何かあったかいものを求めているんだな、とか
1人で抱えてる悩みでも1人じゃ解決しきれないことばっかりで
他人に関わることで消化されていく嫌な気持ちもあるんだよなと納得してしまいました。
Write?